業種別物流システム
納入事例一覧に戻る
自動車部品製造業への導入

キャスパック+ラックフォーク 自動車用ブレーキ専門メーカー
自動倉庫「キャスパック(バケットタイプ)」、ラックフォーク&パレットラックの導入で迅速な受注対応を実現!
お客様について
株式会社ディクセルさま
所在地:大阪府摂津市西一津屋3-3
2003年6月に自動車のブレーキパッド&ディスクローター専門メーカーとして設立された同社は、国内外の主要自動車メーカーの車種別・目的別のブレーキシステムをラインナップ。その優れた性能は一般ドライバーからプロレーサーまで幅広い信頼を勝ち取り、右肩上がりの成長を遂げている。2018年7月、新社屋と同時に商品の一元管理体制を図る新倉庫も完成し、全国のカー用品販売店からの高まる注文にも迅速に応え、さらなる発展を目指している。


お客様からの声
今回、新倉庫完成に伴い商品保管システムの導入を決定された音田社長と現場責任者の細川部長にお話を伺いました。
アフターサービスの信頼性が導入の決め手
自動倉庫には私も以前から関心を持っていたので、各メーカーの製品を比較検討しましたが、性能差は余り感じませんでした。それよりもトラブル発生時の対応力とメンテナンス力を重視しました。
三菱ロジスネクストさんとは当社設立以来、ニチユさんの時代から15年以上のお付き合いがあり、そのサービス体制にはずっと信頼を置いていましたから、新倉庫に導入する自動倉庫については『キャスパック』に決めました。
大阪北部地震に耐えた新倉庫
実は『キャスパック』の導入時に、三菱ロジスネクストの営業さんが「万が一に備えて商品落下防止のストッパーを取り付けましょう」と提案してくださって採用しました。
そして昨年5月、新倉庫が完成し旧倉庫から商品の移動を始めた矢先の6月18日、当社の位置する北摂地域を中心に震度6の大地震が襲いました。幸い、朝の休憩時間中だったため、従業員は外に出ていて誰一人ケガを負いませんでしたが、旧倉庫の建物と倉庫設備(重量ラック)に大きな被害が出ました。
新倉庫でも同様の被害が予想されたのですが、新規導入した『キャスパック』はより高層にも関わらずビクともせず、荷物の落下は全くなかったのです。私どもはこの高度な耐震設計に驚くとともに導入時にストッパーの提案を頂いた営業さんに今も深く感謝しています。今後はラック保管部も含めた安全面のアドバイスを引き続き期待しています。

作業の効率化により人材の新たな活用につながる
当社の商品は、全世界の自動車メーカーの旧車種も含めた全車種に対応しており、毎年のように増加し続ける品種の収納に常に頭を悩ませています。従って収納効率が高く、大量・高重量の商品でも安全かつ容易に保管・管理ができるシステムの採用が必須でした。
そこで、三菱ロジスネクストさんと協議を重ね、当初は自動倉庫と同時に移動棚も検討しましたが、比較的重量の軽いブレーキパッドは『キャスパック』で収納し、重量の重いディスクローターは、安全面を考慮しつつ収納数と作業効率が高くなるラックフォークとパレットラックで対応することにしました。
保管倉庫の一元管理が実現したことでピッキングミスや時間的ロスの大幅な改善とコスト削減につながっています。この効率化により人材活用の道が開けたことが大きいですね。
ロケーションに余裕が出るほど
想定以上の収容力
自動倉庫の導入に当たっては、他社の製品もいろいろと見ましたが、三菱ロジスネクスト本社工場に見学に行った時、とても効率的な作業をされていて、「これなら多品種大量の当社の商品にも見合っているし、非常に安定的な管理ができるな」と好感触を持ち、営業さんのフォローもあって「キャスパック」に決定しました。
「キャスパック」には現在、当社の主力商品のブレーキパッドを保管していますが、クレーンのスピードが一定なので、「このコマンドを入れたらこれぐらいでピッキングが終わるな」と作業時間が読めるのがメリットの一つですね。4000パケット以上収納していますが、当初予定よりも収納スペースに余裕ができたのは大変ありがたいです。
当初は、もう一つの主力商品のディスクローターも自動倉庫で一元管理しようと考えたのですが、製品重量が自動倉庫に合わないことからパレットラックに保管することにして、ピッカーエースと今回初めて導入したラックフォークで作業をこなしています。
注文頻度の多い商品を倉庫手前に収納してピッカーエースでピッキングしています。同時に、奥側では補充用の商品をパレット単位で保管するエリアとして、ラックフォークの高揚高を活かした保管を行っています。
レイアウト段階で、ラックの通路幅をラックフォーク1台分まで切り詰めて棚数を増やしたことで、こちらも収納スペースにかなりの余裕ができました。今後も倉庫内の効率的な保管が期待できそうです。

細川 亨さま




ソリューションのポイント
課題 限界に来ていた旧保管倉庫
ビジネスの成長に伴い、倉庫を増やしたり借りたりしていたため在庫商品の保管倉庫が9か所に分散化。拠点間の運搬ロスや各倉庫の過密化といった課題が表面化していました。

検討
新倉庫建設と
自動倉庫の導入を検討
出荷業務の集約と一元管理を図るために大型新倉庫の建設に着手。より効率的な出荷作業を行うために自動倉庫とラックフォークの導入を検討しました。

効果 業務のスピードアップとコスト削減を達成
ピッキングミスや運搬ロスが大幅に改善され、出荷作業もスピードアップ。コスト削減と同時に顧客の信頼にも大きく応えることができています。人材の新たな活用にもつながると期待しています。

落下防止ストッパー
営業さんのアドバイスにより、商品の落下を防ぐ目的で自動倉庫「キャスパック」にストッパーをオプションで取り付けました。お陰さまで、大阪北部地震(震度6)の時も一つも商品が落下することなく、人も商品も無事でした。
