今回のAGFの代替えにあたっては、社内でも５年前からいろいろと検討を進めていましたが、決め手に欠けていたのが正直なところです。待ったなしの状況でしたが、やはり高価なものなので妥協はしたくなかった。2年前のある日、三菱ロジスネクストさんから発売前のレーザー誘導方式AGFの提案があった時は、国内初の新製品だったし、僕自身もちょっと半信半疑でしたが、「これだ！これで進めてみろ」と部下に指示を出しました。それほど安全性、作業効率面、工期、コストパフォーマンス、どれを取っても魅力的な製品でしたね。

その後、当工場の担当者らが三菱ロジスネクストさんの安土工場や物流ソリューションフェアで実物を見て、「やっぱりいい」という話を聞いて、いよいよGOサインを出しました。三菱ロジスネクストさんに決めたのは、やはり営業さんの熱意と提案力ですよ。あれこれ決めかねている時も、一番親身になって考えてくださいましたからね。

導入後の現場の感想を聞くと、「時間的余裕が生まれ、他の作業ができます」と。この感覚はありがたい。現場目線と経営判断をどうマッチングさせるかが工場運営において一番大切です。いくら自動化されてもメンテナンスや指示をするのはやっぱり人ですから、そこに乖離があっては絶対に失敗します。今回はベストマッチングの良い例だと思いますよ。

我々のような装置産業では生産設備も含めてトラブルはつきものですが、このAGFは稼働してまだ2か月ではあるものの、とても順調に動いているので、これからがすごく楽しみです。今後も、収集されるさまざまなデータをもとに、新しい提案をしていただければ嬉しいですね。

今回のAGFの更新に関して、三菱ロジスネクストさんから画像誘導方式やライダー方式などのご提案がありましたが、なかなか我々のニーズと合いませんでした。そんな時、発売前のレーザー誘導方式AGFの情報に大いに興味を持ち、一昨年12月の物流ソリューションフェアで実物を見た時は正直驚きました。

今までの電磁誘導方式だと複数台使用した場合、車輌が干渉して停止することがありましたが、現在地をレーザーで認識してお互いが干渉しないように回避しながら双方向に走行ができる。「これなら課題の歩留まりの問題が解消されるし、床面を改修することもなく、壁面に反射板を取り付けるだけの工事で工期も短縮される」と判断しました。また以前使用していた電磁誘導方式AGFも導入から23年が経過しており、調子も徐々に悪くなってきたため、早く更新しないといつ故障するかわからないという瀬戸際で、まさにグッドタイミングでした。

導入の切り替え工事は去年の年末年始の休日を利用してやりましたが、ここでも三菱ロジスネクストさんの立ち上げに対する熱意には驚かされました。今後も物流ソリューションフェアや展示会にアテンドしていただいたり、当社の戦略に合った最新設備をご提案いただき、当社もワンストップサービスでお客さまニーズに応えていきたいと考えています。