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現場改善導入事例 物流DESIGN

パッケージプロバイダーへの導入

レーザー誘導方式ロールクランプAGF導入による自動倉庫化で、最先端の物流拠点を実現

レーザー誘導方式ロールクランプAGF パッケージプロバイダーの関西最大物流拠点

レーザー誘導方式ロールクランプAGF導入による自動倉庫化で、
最先端の物流拠点を実現

※AGF=Automated Guided Forklift

お客様について

レンゴー株式会社 淀川流通センターさま
所在地:大阪市福島区大開4-1-186

レンゴーグループは、板紙、段ボールを中心に軟包装製品、重包装製品など包装資材を製造・販売している。段ボールでは業界最大手。淀川流通センターは、関西最大規模の物流拠点として、2021年9月より開設。住友商事(株)と共同でマルチテナント型物流倉庫を建設し、その一部をレンゴーの拠点として、物流の効率化、輸送品質とサービス向上などの業務改革を推進。また荷主企業の立場で、トラックドライバーの労働環境改善に積極的に取り組んでいる。

レンゴー株式会社 淀川流通センターさま
レンゴー株式会社 淀川流通センターさま

お客様からの声

昨年、淀川流通センター開設を機に国内で初めてレーザー誘導方式ロールクランプAGFを導入された福井部長代理と野崎担当部長代理、宍戸課長にお話を伺いました。

ホワイト物流実現へ期待大!
さらなる拡張を計画中です

当社はパッケージプロバイダーとして6つのコア事業を持っていますが、そのうち主力事業は段ボール並びに段ボール原紙の製造・販売です。2021年9月に開設した淀川流通センターは関西最大規模の物流拠点であり、西日本へ段ボール原紙を供給しています。80年以上続いた淀川工場の跡地を利用して建設したもので、AGF、倉庫管理システム(WMS)、RFIDによる製品管理、トラック誘導システムとピッキングアプリ等の最新設備を導入。物流部門の効率アップがなされ、ハブ倉庫としての役割を存分に果たしています。また物流における2024年問題の対応として、東日本から関西より西への配送の中継基地、生産工場の天候不順による配送トラブル時のBCP対策としても機能しています。

レーザー誘導方式ロールクランプAGFは、トラックドライバーや倉庫作業員の減少に大きな危機感を抱いた当社が、新しい物流センター開設に伴いぜひとも解決しなければならない問題であると考えていたところ、三菱ロジスネクストさんより、海外での導入事例として提案されました。ロール原紙を扱うという、当社業務の性質上、ロールクランプ搭載のフォークリフトで入出庫作業を自動化できたことが採用の決め手でした。またロールクランプAGFは国内で初めての導入と聞いています。さらにコンベヤを設置。手動エリアと自動エリアをつなぎ、倉庫面積2万m²のうち25%を自動倉庫とし、トラックから降ろした原紙を6本のコンベヤを介し8台のロールクランプAGFで入庫、また出庫しています。現在は置場整理など含めロールクランプAGFで1日500本~1000本の搬送をしています。またRFIDによる製品管理、トラック誘導システムとピッキングアプリ等の技術を用いることで、広い倉庫でも、、自動と手動で複数のリフトマンが同時作業をしながら非常に効率的に倉庫の運営ができていると思います。加えて、トラックドライバーの待機時間が大幅に短縮。当社が力を入れているホワイト物流の実現に向けても高評価で、ゆくゆくは自動倉庫化40%を視野に入れています。

代表取締役社長 小田 大輔さま
尼崎工場 物流部 部長代理
福井ふくい 泰秀やすひでさま

当社の掲げるデジタル化・
省エネ化にマッチしています

淀川流通センター開設に伴いデジタル化・省力化を掲げていた当社にとって、レーザー誘導方式ロールクランプAGFは、無人での入出庫だけではなく、縦に積み重ねることができ置場を最大限に活用できる点で、プロジェクトにマッチしていました。実際に使う上で最大のメリットは、やはり、バッテリー交換時以外は24時間フル稼働してくれること。このポテンシャルをフル活用し、作業指示をいかに適切に行うかが鍵だと思います。当センターでのトラックの待機時間は平均30分を切っており、これは非常に優秀な数値です。たとえば尼崎工場で出荷のトラックが受付をすると、当センターに出庫指示が出され、出荷データに基づいてトラックに積み込む荷物がスタンバイされるわけですが、手動ですと作業員がすぐにかかれるとは限らず、荷物を探す時間もある程度は必要。その点、ロールクランプAGFは即座に的確に動いて荷物をコンベヤに載せてくれるので、作業員にとっても負担が軽減しています。将来的には他の拠点でも展開し、省力化、ひいてはCO2削減につなげたい考えです。その有効性を上げるためにも、ロールクランプAGFのスピードアップ等についてますますの進化を期待しています。

製紙部門生産本部 業務部物流課 担当部長代理 兼 課長 野崎 亮さま
製紙部門生産本部 業務部物流課
担当部長代理 兼 課長
野崎のざき りょうさま

朝7時~夜中2時頃まで
フル稼働してくれます

とにかく放っておいても仕事をしてくれる、というのが魅力。充電式ではなくバッテリー交換式なので稼働できない時がほとんどないのがいいですね。当センターでは翌日朝便の準備や倉庫内の整理作業などを含め、朝7時~夜中の2時くらいまでは稼働しています。1台のAGFの作業スピードは原紙1本あたり約6分、複数のロールクランプAGFが作業を行うことで自動倉庫全体では毎分1本のペースで出庫が可能です。自動エリアと手動エリアをフェンスで完全に区切ることで安全性を確保しています。

新しい技術の導入ということもあって、当初から色々と苦労はありましたが、ロジスネクスト近畿さんと三菱ロジスネクストさんのフォローで、問題解決に至っています。

製紙部門生産本部 業務部物流課 担当部長代理 兼 課長 野崎 亮さま
研究技術開発・環境経営推進部門 製紙技術開発本部
技術開発部 技術開発課 課長
宍戸ししど 正弘まさひろさま

ソリューションのポイント

課題 労働人口減少に危機感を抱く

淀川流通センター建設に際し、倉庫作業員、トラックドライバー不足への対策が喫緊の課題としてあがっていました。

労働人口減少に危機感を抱く

改善策 自動倉庫化で先手を打つ

段ボール原紙の形状に合うロールクランプAGFの提案があり、将来も見越し、コンベヤ、倉庫管理システムを組み合わせて自動倉庫化を目指すこととしました。

自動倉庫化で先手を打つ

効果 スタッフの作業軽減で
ホワイト物流に貢献

手動エリアと自動エリアとの協働作業で効率アップ。自動エリアはほぼ24時間、無人化が実現でき、トラックドライバーの待機時間も大幅に短縮しました。

スタッフの作業軽減でホワイト物流に貢献

24時間フル稼働できる
自動バッテリー交換

バッテリー容量が少なくなると交換所に自ら向かい、完全自動による交換が行われるため、人が介在する充電方式に比べ、稼働できない時間がほとんどなく、24時間フルに作業できます。

複数台運行管理システム

パソコン上のCway画面(車輌走行軌跡画面)で稼働状況が可視化されており、ルートオプティマイザーによる8台のAGFの的確な動きが確認できます。

営業担当 ロジスネクスト近畿株式会社 営業部
ソリューション営業課長

中井なかい 雅雄まさお

ロジスネクスト近畿株式会社 営業部 ソリューション営業課長 中井 雅雄
開発担当 三菱ロジスネクスト株式会社
技術本部
物流ソリューションエンジニアリング部
システムエンジニアリング課長

みなみ 憲之のりゆき

三菱ロジスネクスト株式会社 技術本部 物流ソリューションエンジニアリング部 システムエンジニアリング課長 南 憲之