事業と人

社会やお客様の課題を解決する事業製品と、
そこに関わった先輩社員の仕事を紹介します。

Topic 02

リーチ型フォークリフト
「プラッター」の
フルモデルチェンジ

Topic 02 リーチ型フォークリフト「プラッター」のフルモデルチェンジ

製品の特徴

1958年の発売以来、当社を代表するシリーズであるリーチ型フォークリフト「プラッター」は、12 年ぶりにフルモデルチェンジとなり、2015 年1月に新モデルとして発売されました。
「走る」「曲がる」「止まる」の基本機能を根本から見直し、オペレーターが好みのフィーリングに設定できる機能が追加されたことで、初心者からベテランまであらゆるお客様に安心して長く使っていただける製品となりました。

この製品に関わった先輩社員

N.M

開発職

N.M (2001年入社)

フォークリフト開発部
バッテリ車開発課 主任

昔から輸送機器メーカーで設計・開発職に携わりたいと考えていたこと、技術者として幅広い知識を習得出来そうだと思ったことに加え、地元の企業だったということもあり当社へ入社。現在は、新型機種の開発計画に遅れを生じさせないよう日々奮闘中。

ものづくりの源流に立つ
技術者として、
技術、知識、経験に
さらなる磨きをかけ続ける

開発職の一人として、
機械・電気・ソフトウェアの技術をスムーズに連携

開発課の主任として、主に車体設計の取りまとめと、生産部門などの関係部署との量産に向けた調整を行いました。
具体的には、車体各装置の設計方針を検討したり、開発メンバーへの業務の割り振りや、各メンバーの作業フォロー、装置レイアウト取り合い確認調整です。他には、試作車両試験テスト結果のフォローも行いました。

短期間での6機種同時の開発、
予期せぬトラブル対応にも奮闘

今回のフルモデルチェンジでは、プラッター標準モデルに加えて、プラッターの派生型5機種の量産も同時に立ち上げました。そのため、6機種※の設計検討、図面作成、試作車のテストが同時並行に行われ、そのスケジュール調整とグループ内での設計リソースの割り振り、フォローが大変でした。
非常にタイトな開発スケジュールの中、試作車のテスト中に予期せぬ不具合が発生することも多々ありました。それらの対策を検討しつつ、早期に解消してその後の量産につなげる作業が大変でした。
※マルチ、防爆、低全高、冷蔵庫キャビン、3.5/4.0t車

課題を克服し、
今回を超える開発に挑戦したい

今回、当社の看板機種であるプラッターのフルモデルチェンジに携われたことは、非常に光栄に感じています。既に市場にリリースしてから数年経ちますが、正直なところ、やり残したこともやり切れなかったことも沢山あります。
もしも今後、自分がまた次のフルモデルチェンジに関わることが出来たなら、今回を超えるプラッターを開発したいと思います

自分の持つ技術、知識、経験で
世の中の利益に貢献

世の中に生み出される各種製品のものづくりの源流に立てること、それが開発職のやりがいです。
私は、自己満足に陥ってしまうのではなく、自分の持つ技術、知識、経験で世の中の利益に貢献することが技術者としての使命だと考えています。日々技術者としていろいろな課題を克服し、新たな技術に触れながら、自分の技術力を磨き続けることが出来るのも、開発職の魅力です。

S.S

設計職

S.S (2014年入社)

技術本部生産設計部
フォークリフトカスタム設計課

現在は、受注製品の車体設計や改良設計を担当。時にはお客様先に出向き、不具合の原因究明や対策効果の検証なども行うことも。客先出張は、社内だけの仕事では意識しにくい、お客様の存在を直に感じられる良い機会と感じている。

様々な制約がある中で、
お客様ごとに異なる要求仕様に応える

旧型車の実績を参考に、新型車を設計

設計職では、発売後の製品の改良・改善設計と、お客様ごとに合わせたカスタマイズ設計の大きく分けて2つの仕事を担っています。その中でも私は、車体部分のカスタマイズ設計を担当しました。 今回のモデルチェンジの際には、旧型の実績を参考にしながら受注頻度の高い仕様を事前に設計しておくなど、受注開始に備えていました。
リリースされた半年後からは、本製品のオプションであるキャビン車の改良設計の担当も務め、お客様先で発生した不具合の技術的なフォローを担いました。

車体構造を徹底的に研究し、
新型車の要求仕様に応える

特に苦労したのは、設計検討に時間を要してしまったことです。今回、全装置がフルモデルチェンジとなったため、全ての要求仕様に設計実績がない状況でした。
旧型で実績のある要求仕様を新型で実現にするにあたっては、目の前の仕様を新型車で実現するための設計検討に入る前に、標準車の車体構造の確認に加えて、旧型車の標準車体構造と要求仕様の確認も合わせて行う必要がありました。
当時の私は入社1年目で車体構造が充分に把握できていなかったこともあり、これらの事前準備にかなり時間がかかってしまい大変でした。

より安全で作業効率の良い
フォークリト設計に挑戦したい

将来は、学生時代に研究していた人間工学の知識を活かして、フォークリフトに乗るオペレータの疲労低減や事故防止に貢献する、 安全で作業効率の良いフォークリト設計に挑戦してみたいです。また、現在は国内生産向けの設計業務に携わっていますが、今後は外国語を使って、海外生産機種や海外向けの設計に携わることも目標です。

様々な制約を乗り越え、
要求仕様を実現する達成感

設計検討に苦労した車両が完成した瞬間は、非常に達成感があります。
車体の限られたスペース内に追加部品を収めるレイアウト的制約や、お客様に製品を安全に使い続けていただくためのメンテナンス性、部品手配や製造工程・社内設備等の製作条件など、様々な制約がある中でお客様からの要求仕様を実現できたときはとても嬉しく感じます。

M.S

営業職

M.S (2009年入社)

フォークリフト業務部
特殊仕様課

普段は、販売会社の営業担当者とお客様の間に立ち、車両の特殊仕様などに関する問い合わせ窓口業務を担当。お客様の使用環境に最適化するようにカスタマイズされたフォークリフトの仕様が、実際に製作できるかなどの確認を行っている。

日々の窓口業務の経験を活かしつつ、
営業向けのセールスマニュアルを作成

セールスマニュアルの作成や、
営業向け説明会での講師を担当

製品のモデルチェンジの際、営業は販売価格の設定、広告や宣伝の企画、カタログ等の販売ツールの作成などを行います。その中でも私は、営業現場の担当者向けに新型プラッターのセールスマニュアルの作成をしたり、販売会社の営業担当者向け説明会に向けての資料作成や当日の講師を務めたりしました。

日々の問い合わせ内容を、
新マニュアルの作成に生かす

今回特に印象に残っているのは、初めてセールスマニュアルの作成に携わったことです。モデルチェンジ前の現行モデルのセールスマニュアルと、開発側から新たに入手した設計資料をベースに作業を進めていく中、日頃の業務内で自分が販売担当やお客様から問い合わせを受けた内容などを新たに追加していきました。苦労はしたものの、少しでもマニュアルの使い勝手が良くなるように心がけました。

自分で使用して初めて気づく、
改善点と今後の課題

現在私は、自分が作成したセールスマニュアルを活用し、日常業務である問い合わせ窓口を行っています。実際に業務で使用してみて初めて、数多くのマニュアルの改善点に気がつきました。
今後、別の新型製品のセールスマニュアル作成に携わる際には、今回の経験を生かし、より分かりやすく使いやすいマニュアルの作成をしたいです。

窓口に立ち、お客様の要望や疑問を
直接聞ける醍醐味

日々の窓口業務では、お客様の様々な要望や疑問を直接聞くことが出来るので大変勉強になります。また、問い合わせに対してスムーズな応対ができた時や、自分の応対によって疑問が解消したお客様に喜んで貰えた時はとてもやりがいを感じます。