Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.

IR情報 社長メッセージ

代表取締役社 間野 裕一

世界中の
ステークホルダーの
皆さまと歩む

代表取締役社長
間野 裕一

長期ビジョンでさらなる進化を

昨今の物流現場では、作業者の安全確保や省人化・脱炭素化が喫緊の課題であり、当社はグループ一丸となって、それらの課題の解決に取り組んでいます。同時に、さらなる市場・社会環境の変化が見込まれる10年後、20年後といった将来の物流現場のあり方も見据え、社内外に対し、より明確かつ具体的な施策を提示する必要があると考えています。
これらを踏まえ、当社はグループとしての長期的なあり方と、成長のための指針として、2023年11月、2035年を見据えた「長期経営ビジョン2035」を制定しました。このビジョンに基づき、当社はフォークリフトなどの産業車両領域において、脱炭素と安心・安全を実現する車両をお客様に提供するとともに、有人物流機器と無人の自動化・自律化機器を繋ぎ、安心・安全に動かすためのソリューション事業を通じ、2035年に売上高1兆円の達成を目指します。
数多くの「日本初」、「世界初」を創出してきた技術基盤、物流のあらゆるシーンを支える幅広い製品ラインアップ、世界各国の物流ニーズを捉えるグローバルネットワークなど、当社がこれまでに培った強みを活かしながら、この「長期経営ビジョン」の達成を目指すことで、当社グループの中長期的な企業価値の向上に繋げていきたいと考えています。

社会とともに成長したい

「世界のあらゆる物流シーンで、お客様にソリューションを提供し続け、未来創りに貢献する」という当社の企業理念を実現するためには、自社の成長だけでなく、環境・社会課題の解決も実現させていく必要があります。気候変動問題を含めたサステナビリティに関心が高まるなか、当社においても事業活動を通じて社会課題の解決に貢献していくことが、企業としての持続性につながるものと考えています。
環境面では、温室効果ガスのサプライチェーン全体での削減を重視しています。各種製品の製造過程での排出はもちろん、原材料の調達、輸送・配送、販売した製品の使用、廃棄の過程においても削減に取り組み、気候変動問題の解決に積極的に寄与していきます。
社会面では、特に人的資本の強化に注力しています。社員一人ひとりがそれぞれの生活スタイルやライフステージに応じた柔軟な働き方ができる「働きやすい会社」の実現に加えて、「働きがいのある会社」であるために、教育・研修体系やプログラムの拡充、多様な職務を経験できるキャリアパス改革など、それぞれが持つ力を存分に発揮し、伸ばす仕組み作りを行っています。
こうした施策を通じ、社員一人ひとりが、社会課題の解決に取り組み、当社グループを持続的に成長させるとともに、その果実を社会全体に還元していきます。ステークホルダーの皆さまにおかれましては、社会と共に成長する当社グループに、ぜひご期待いただきたいと思います。