Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.

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脱炭素社会の実現に向けた取り組み

脱炭素社会の実現に向けた 取り組み

Story3 脱炭素社会の実現に向けた取り組み

高まる気候変動への関心を背景に、いま全世界でカーボンニュートラルに向けた動きが加速しています。物流業界においても、より環境に配慮した脱炭素化・低炭素化に資する製品・サービスを求める声が高まる中、当社は2030年までにCO2排出量を2017年度比で40%削減することを宣言しています。
当社は日本のバッテリーフォークリフトのパイオニアであり、脱炭素に貢献する多様な環境配慮製品を国内外に積極展開してきました。現在も、クリーンでエネルギー効率の良いバッテリーフォークリフトを普及させるべく、電費(エネルギー消費)改善や、エンジンフォークリフトからの代替え需要に応えるバッテリーフォークリフトのラインアップ拡充などに取り組んでいます。一方で、エンジンフォークリフトの特性が求められる物流現場では今なおニーズが高く、当社では、排出ガス規制に適合したエンジンフォークリフトを開発しています。
当社は今後も、港湾、倉庫、工場など様々な物流シーンで省エネ・脱炭素化を実現する製品を開発、提供していきます。

排出ガス規制に適合したエンジンフォークリフト

取り組み

欧州市場向けに、エンジン車からの代替需要に応える
高機能バッテリーフォークリフト「EDiA XL」を販売開始

2021年に投入した高機能中型バッテリーフォークリフト「EDiA XL」(4.0~5.5t)は、エンジンフォークリフトの使用環境下にも対応可能なパワーとパフォーマンスを持ち、クラス最高の電費を実現するバッテリーフォークリフトです。EDiA XLは欧州で初めて自社開発したカウンタータイプの中型電動フォークリフトで、お客様のニーズを直接伺いながら開発を進め、製造も欧州拠点で行っています。また2022年には北米市場にも本機種を市場投入しました。

荷役作業の自動化実現にむけた実験や検証
荷役作業の自動化実現にむけた実験や検証

グループ間協働でEDiA XLプロジェクトのグローバル展開を目指す

フォークリフトのエネルギー効率に対するお客様の意識が高まるなか、高いレベルの効率性を実現させるべく、責任者としてこのプロジェクトに関わりました。私は過去に、別のEDiAシリーズのプロジェクトに携わっていたことがあるのですが、そこで得たバッテリーフォークリフトに関する知見を、今回は他のチームメンバーに共有しながら取り組みました。
新型コロナウイルスの拡大など、プロジェクトの最中には多くの難題に直面しましたが、お客様からの反響は大きく、このプロジェクトは成功であったと胸を張って言うことができます。
今後は、グローバルに展開する三菱ロジスネクストグループ間で協働することを視野に入れています。各地域の技術力を融合させることにより、競合他社に負けない良い製品・サービスを創出できると信じています。

Fruitful co-operation between Mitsubishi Logisnexts globally will have the market leading user experience
Tuomo Kinnunen Manager, Concepts&Projects

Tuomo Kinnunen
Manager, Concepts&Projects(2024年4月現在)

※インタビュー内容、役職、所属は取材当時のものです。

人間と協調する、信頼性・機能性を兼ね備えた製品デザインを考案

当プロジェクトにおける私の役割は、2Dレンダリングの専門知識を活かし、製品の全体構想を練ることでした。過去に別のEDiAシリーズのデザインに携わっていましたので、既に知見は蓄積されていました。従来車に比べ、より大きくパワーのあるEDiA XLをデザインするのには苦労しましたが、製作を通じて多くの学びがあり、デザイナーとして成長することができました。
このバッテリーフォークリフトは、気候変動対策に大きく貢献すると同時に、人間と協調する、信頼性・機能性を兼ね備えた製品となっています。この製品はユーザーのウェルビーイング実現につながると信じています。
今後も、環境配慮型製品を提供してお客様から信頼を獲得し続けると同時に、人々に訴えかけるようなデザインを考案していきたいと考えています。

A reliable and functional tool helps maintain motivation, and good ergonomics directly improves the user's health
Antti Asunmaa MLE Oy R&D, Järvenpää Finland

Antti Asunmaa
MLE Oy R&D, Järvenpää Finland(2024年4月現在)

※インタビュー内容、役職、所属は取材当時のものです。

効率的に機能し、モノを運ぶ楽しさを提供してくれる製品を生み出す

当プロジェクトにおける私の役目は、最適なユーザーエクスペリエンスの提供という使命のもと、現在の技術で実現可能な仕様とお客様の要望をすり合わせることでした。お客様の要望に応えることには苦労しましたが、浮動的で統一されたオーバーヘッドガードを作り出すことができ、ユーザーエクスペリエンスや労働環境の改善に貢献できたと自負しています。
主に意識したことは、作業現場のお客様が確信をもって選んでくれる製品を作りあげることでした。結果的に、効率的に機能するだけでなく、ユーザーにモノを運ぶ楽しさを提供してくれる製品を生み出せました。
今後も、お客様に最適なユーザーエクスペリエンスを提供できるよう、向上心を持ってさらに優れた製品を生み出していきます。

Excellent tools make work easy, efficient and even fun. We are to deliver products that outcompete and broaden the market
Mikko Hietanen MLE Oy R&D, Industrial Designer

Mikko Hietanen
MLE Oy R&D, Industrial Designer(2024年4月現在)

※インタビュー内容、役職、所属は取材当時のものです。

自社グループ開発のクリーンエンジンを搭載した小型エンジン式フォークリフト「ERSIS」

2022年3月に販売開始した国内向け新型エンジンフォークリフト「ERSIS」には、自社グループ製環境対応クリーンエンジンを搭載しています。乗用車で培った技術を産業車両用に活用・最適化することで、高い環境性と優れた作業性の両立で荷役作業をサポートしています。
自社グループ開発のキーコンポーネントを活用し、環境配慮を進めていきます。

ERSIS
ERSIS

新型タイヤ式門型クレーン(RTG)で、カーボンニュートラルポートの実現に貢献

港湾におけるCO2排出量削減への取り組みとして新型RTGを開発しました。従来型と比較して15%以上の燃費が削減され、CO2排出削減、大気汚染物質であるNOx及びPMの排出量も削減でき、将来的な水素燃料電池への換装を可能にしています。これにより、国交省が検討を進める、カーボンニュートラルポートの実現に貢献します。

  • 日本全国6地域の港湾を対象に検討を進める、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化などを通じて、脱炭素社会の実現に貢献することを目指す政策

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