Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.

サステナビリティ 環境配慮製品の開発・提供

環境配慮製品の提供(Scope3の削減)

最新鋭の脱炭素・低炭素製品の開発・提供

当社は脱炭素社会の実現に向けて、クリーンでエネルギー効率の良いバッテリーフォークリフトを普及させるべく、電費(エネルギー消費)改善や、エンジンフォークリフトに代わるバッテリーフォークリフトのラインアップ拡充に取り組んでいます。

2019年に市場投入したバッテリーフォークリフト「ALESIS」は、海外展開を継続し、2021年に中国での生産を開始しています。

同シリーズは環境にやさしく長時間稼働を可能とするECOモード機能を搭載し、電力消費を抑えたエコロジー&エコノミーな運転を可能としています。

バッテリーフォークリフト「ALESIS」
バッテリーフォークリフト「ALESIS」

また、バッテリー化が進む欧州市場向けに、2021年に投入した高機能中型バッテリーフォークリフト「EDiA XL」は、エンジンフォークリフトの使用環境下にも対応可能なパワーとパフォーマンスを持ちつつ、クラス最高の電費を実現するバッテリーフォークリフトです。2022年に北米市場にも本機種を市場投入しました。

なお、本機種は2023年7月にドイツの国際的なデザイン賞「レッドドット・デザイン賞」を受賞。モダンなデザインやエネルギー効率の改善による優れたパフォーマンス性などが高く評価され、ProductDesign部門での受賞となりました。

中型バッテリーフォークリフト「EDiA XL」
中型バッテリーフォークリフト「EDiA XL」

一方で、さまざまな環境下でエンジンフォークリフトをお使いになるお客様のご要望にお応えするために、各地域で年々厳しくなる排出ガス規制に適合したエンジンフォークリフトを継続して開発・提供しています。2022年3月に発売した新型エンジンフォークリフト「ERSIS」は、自社グループ製各種エンジンを搭載し、最新の排出ガス基準に適合した優れた環境性能と経済性を考慮した低燃費の両立を実現しました。

エンジンフォークリフト「ERSIS」
エンジンフォークリフト「ERSIS」

また、カーボンニュートラルの実現に向けて、燃料の燃焼が無くCO2を排出しない燃料電池フォークリフトの運用実証実験に日本建設工業(株)と共同で参加しました。水素の充填は約3分で完了し、バッテリーフォークリフトのような長時間の充電が不要です。

実証実験中の燃料電池フォークリフト
実証実験中の燃料電池フォークリフト

港湾・臨海部における荷役機器の脱炭素化推進

カーボンニュートラルの実現に向けて、当社は港湾に おけるCO2排出量削減へ向けた取り組みを三菱重工業(株)とともに開始しています。将来的なゼロカーボン実 現を視野に入れた荷役機器の新モデル開発や既存機器の水素燃料電池化などを通じ、カーボンニュートラルポート実現に貢献します。

2022年9月、従来⽐で温室効果ガス排出量を低減し、将来的な⽔素燃料電池への換装を可能にした新型タイヤ式⾨型クレーン(RTG)「F-ZERO(Future-Zero)」タイプの初号機2基を川崎港に納入しました。本機種は、ディーゼル発電機の⼩型化によりエンジンの排気量・出⼒を抑えつつ従来のハイブリッド型RTGと同容量の蓄電池を搭載可能としました。また、新型エンジンコントローラーを⽤いた最適かつ効率的な燃焼制御により、環境省の特定特殊⾃動⾞排出ガス規制法の平成26年規制基準値をクリアし、燃費削減と、CO2、NOx(窒素酸化物)、PM(⿊煙粒⼦状物質)の排出量削減を実現しました。さらに将来的な⽔素供給インフラ整備の完了に合わせ、ディーゼル発電機から⽔素燃料電池への換装も可能です。

新型タイヤ式門型クレーン F-ZERO タイプ RTG
新型タイヤ式門型クレーンF-ZEROタイプRTG