サステナビリティ お客様への自動化・自律化システムの提供
省人化・無人化製品の開発、提供
当社は急速な人手不足を背景とした物流現場における自動化ニーズに応えるために安全かつ環境にやさしい高性能な無人フォークリフト(AGF)と無人搬送車(AGV)の開発を進めています。
2022年6月には、(株)ニチレイロジグループ本社と共同開発でマイナス 25℃冷凍倉庫対応レーザー誘導⽅式無⼈フォークリフト(レーザー AGF)「PLATTER Auto冷凍倉庫仕様(1.5〜3.0トン積)」を開発しました。
マイナス30℃クラスの冷凍倉庫では霧や結露がレーザーAGF運⽤の障害となるため、開発には従来のAGFで培った冷凍環境対応部品、マイナス30℃クラスに対応した電装品やセンサーを採⽤。防錆対策を実施した⾞両での実証実験などを経て、⾛⾏ルート上の床⾯に磁気棒の敷設を必要としないレーザーAGFとして国内初の製品化を実現しました。

世界における自動化需要への対応
欧州のグループ会社であるMitsubishi Logisnext Europe Oy(フィンランド)において開発し、2023年3月から受注を開始し、欧州をはじめ北米、アジアで販売しているAGV「ACT(Automated Compact Truck)」が、世界3大デザイン賞といわれるデザイン賞のうちの2つ、2024年度「レッドドット・デザイン賞」と「iFデザイン賞」を受賞しました。
また、2023年9月には北米地域のAGV事業において、米国のグループ会社であるMitsubishi Logisnext Americas Inc.とドイツの総合物流機器メーカーであるユングハインリッヒ社との折半出資による新たな合弁会社Rocrich AGV Solutions社(Rocrich)が営業を開始しました。それぞれが持つ物流機器の自動化分野での深い専門性を効果的に活⽤することで、北米市場での既存顧客向けサポートや顧客満足度の強化、新規顧客の開拓を加速します。

協業・提携によるDXの促進・加速
高まる自動化ニーズに応えるため、他社との協業・業務提携を積極的に行っています。
業務提携を締結したラピュタロボティクス(株)の自動制御装置を当社製バッテリーフォークリフトに搭載することでフォークリフトの自動化を実現します。

さらに、三菱重工業(株)が研究開発を進める「ΣSynX(シグマシンクス)」によって⾃動ピッキングソリューションのシステムを開発しました。床⾯⼯事などの⼤規模⼯事を必要としないAGFやAGVを採⽤していることから、現在主流となりつつあるマルチテナント型物流施設への導⼊や急な倉庫レイアウト変更にも対応できます。
課題解決に向けた実証実験への参画
2022年11月から三菱重⼯業(株)とキリングループが行っている自動ピッキングソリューションの共同実証にも参画しています。キリングループでは、⼯場の⾃動化が進められている⼀⽅で、倉庫の物流は有⼈フォークリフトや作業者による⼿作業が中⼼となっており、物流オペレーター不⾜や重量物ピッキングへの対策といった労働環境の改善が課題となっています。
これまで作業者自身が効率化を考えて行っていたピッキング作業を、三菱重⼯グループの⾃動ピッキングソリューションで自動化・知能化。独⾃開発の最適化エンジンや統合制御システムによって、複数のフォークリフト・搬送装置を効率的に連携させて搬送・ピッキング回数を削減し、ピッキング⼯程の最適化と処理能⼒向上を実現します。実証実験は三菱重⼯業(株)が横浜・本牧で運営するものづくりの共創空間「Yokohama Hardtech Hub(YHH)」内の実証施設「LogiQ X Lab(ロジックス・ラボ)」で行っています。
