Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.

IR情報 CFOメッセージ

代表取締役社 宇野 隆俊

財務と非財務の両面で
サステナブルな成長を

取締役 執行役員 CFO
経営戦略室長 財務本部担当

宇野 隆俊

変化に対応しながら、財務基盤の強化と成長投資の両立を

近年、社会環境は大きく変化し、生活環境もその影響を大きく受けています。その中で生活や企業活動を支える物流の重要度はさらに増しています。私たちはその物流を支える総合物流機器メーカーとして、変化に対応しながら持続的な成長を目指してまいります。
財務戦略の基本は、健全な財務基盤を確保しつつ、事業活動で獲得したキャッシュを有効に活用して企業成長に資する効果的な資金配分(キャッシュ・アロケーション)を行うことであると認識しています。その意味において「いかにして多くのキャッシュを創出できる体質になるか」ということが現在の当社グループにとって重要な課題の一つだと考えています。外部環境変化の不確実性が高まる中、攻めの経営を行うためには大きな変化にも耐えうる守りの経営が重要であり、財務基盤の適正な構築が必要です。キャッシュ・フローの改善を達成し、フリー・キャッシュ・フローの獲得、借入金の返済を進め財務体質をさらに強化し、同時に持続的成長に向けた設備投資や事業投資、開発投資もよりダイナミックに行えるようにしていきたいと考えています。
経営の重要課題である株主還元についても、期中における急激な経済環境変動による業績変動に左右されない安定的な株主還元を維持することが重要であると考えています。当社は、その期の収益状況に対応し、株主各位への配当の充実と企業基盤確立のための内部留保とのバランスに配慮した利益配分を行うことを基本としています。

3つのキーワードでサステナビリティ経営を推進

世界の物流シーンを支える総合物流機器メーカーとして、当社グループは自社の成長のみならず、環境・社会課題の解決を同時に実現していくことが重要だと考えています。
当社のパーパスと長期経営ビジョンにも示されるように「サステナビリティ」は当社の社会的な存在意義と経済的な成長の両面において、経営の中核に位置づけられるものです。
サステナビリティ経営の推進にあたっては「安心・安全」「自動化・自律化」「脱炭素」の3つを特に重要視しています。労働災害事故の撲滅が重要課題である物流現場の環境を、より安心・安全で、より多くの人が働きやすいものに変えていく、同時に物流領域の脱炭素化を支援する多様な製品・システム・ソリューションを国内外の市場に積極的に提供していく。これらにより、全世界の課題である環境負荷の低減に貢献するとともに、当社グループ事業の持続的な成長を実現していきます。
ステークホルダーの皆さまには、引き続きご支援、ご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。